スペインの街中を歩いていると犬を連れて散歩をする人をかなり見かけると思います。
こちらではアパートやマンションで賃貸でもペットの制約がないことが多いので、犬や猫を飼っている人も多いようです。
私たち夫婦もスペインに移住してきた年に子猫を家族として迎え入れることに決めました。
「スペインでペットを飼うにはどうすればいいの?」
「ペットが病気になったときは?」
「旅行にいくときはどうしているの?」
など私たちが実際に疑問に思ったことと経験したことをもとに、今回はスペインのペット事情について少しお話したいと思います。
ペットショップでの購入はしない
スペイン、イギリスをはじめヨーロッパでは日本のようにペットショップの店頭で犬や猫を販売していません。
生き物を物のように陳列して販売する、ということに嫌悪感を抱く人が多いと思います。
ではどのように探せばよいのでしょうか?
- ・動物愛護団体から引き取る
・ブリーダーから直接購入する
・知人などからの口コミ
・動物病院やペットショップの掲示板
などが主な入手経路です。
「Gatos(猫)/perros(犬) adopcion(引き取り)」
などと入力すると動物愛護団体や、個人売買のクラシファイドサイトなどが出てくるので、
そこに乗っている情報をもとに個人でやり取りをします。
「捨て猫を拾ったので育ててくれる人を探しています」という広告もたくさん載っています。
我が家でもこのようなサイトを利用して、子猫を引き取りました。
スペインの動物病院
私たちが引き取った子猫は捨て猫で、生後4週間くらいの本当に小さな赤ちゃんでした。
健康診断やマイクロチップ、去勢手術や予防接種などの相談をしに、まずは獣医さん探しです。
スペインでは動物病院は「veterinario(ベテリナリオ)」と呼ばれ、青い十字のシンボルがついています。
外壁にペットのイラストなどがあるところも多く、トリミングサロンを併設していたりします。
クリニックの規模は大小さまざまです。
基本的に、お昼の13時半くらいから16時までお昼休みで、
夜は20時半くらいまで診療しています。
場所によっては緊急の夜間診療にも対応してくれます。
日本でも同じだと思いますが、動物病院はたくさんあるので相性の良い獣医さんを見つけましょう。
私たちも猫を迎えてからいくつかのクリニックへ行きましたが、獣医さんもスタッフの人も総じてとてもフレンドリーで親切でした。
その中から我が家のニーズに合うとても良い獣医さんに出会い、かかりつけとしてお願いしています。
長期の旅行中のお世話は?
ペットホテルのような場所もあるにはありますが、利用する人はどのくらいいるかは定かではありません。
数自体もあまり多くはないようです。
動物病院が預かりをしてくれるところもあります。
私の知る限りでは、家族や友人にお世話をお願いするというのが一番メジャーな方法です。
ペットシッターに家に来てもらうという方法もあります。
こちらも日本と同じような感じでしょうか。
やはり家族を置いて出かけるのはとても気がかりなので、しっかり任せられる人にお願いしたいし、
しょっちゅう様子を教えてくれたり写真を送ってくれたりすると助かりますね。
ペットとともに快適な暮らしを
スペインは国内のある場所で「ペットに人権を与える」条例が可決されたりするいわゆるペット先進国の仲間だと思います。
街中にもドッグランが作られていたり、ペット用のお水が準備してあるレストランなども多々あります。
ペットショップなどでもフレンドリーにいろいろ話してくれるので、心配ごとは獣医さんや店員さんなどのプロに相談しながら
ペットを家族の一員として大事に育てていきたいですよね。