スペインの中で1番チーズの消費量が多い場所はどこなのか想像がつきますか?
それは…カナリア諸島です。
スペインのチーズというとマンチェゴチーズなどが有名です。
それでは、カナリア諸島で食べられているチーズはどんなものなのでしょう?
一番食べられているチーズはどれ?
最も地元で食べられるチーズは、フレッシュチーズです。
作り始めから1週間前後の、あまり熟成させない新鮮なフレッシュチーズが人気です。
真っ白なチーズで、水分を多く含みツヤツヤしてソフトな印象です。
食感は木綿豆腐のようにやわらかく、歯ごたえがあります。
クセが無くて食べやすく、カルシウムがたくさん取れるチーズです。
ホテルの夕食や朝食のブッフェで見かけることも多いです。
日本で普段チーズを食べない方にも好評です。
フレッシュチーズの体にいい効果
諸島のチーズは、カルシウムがたくさん取れる秘密があります。
それは、原料のミルクにあります。
諸島では主にヤギのミルクでチーズが作られます。
ヤギチーズにはこんないいことがあります。
1.成分が人の母乳に似ていて栄養豊富
2.脂肪球が小さく消化・吸収が速く、体へ負担をかけません。
3.消化に優れ、アレルギー原因のタンパク質や乳糖が少なく牛乳が苦手な人も食べられます。
ずばり、「体にやさしくカルシウムがとれる」のです。
「ヤギ」というとクセや臭みがあるチーズを思い浮かべる人も多いのですが、カナリア諸島のチーズは食べやすいのが特徴的です。
地元流・フレッシュチーズの食べ方
市場やスーパーのチーズ売り場で好きな大きさに切ってもらったり、陳列棚に並ぶものを買うことができます。
食べやすい大きさに切り、お皿に並べただけでそのまま食べることができます。
バルやカフェテリアでは、サンドイッチで食べることもできます。
スペイン語でフレッシュチーズはQueso fresco(ケソ・フレスコ)です。
フレッシュチーズのサンドイッチ、フランスパンにはさんだボカディーリョ(Bocadillo))を頼むにはこう言うといいです。
「Un bocadillo de queso fresco, por favor. (ウン・ボカディーリョ・デ・ケソ・フレスコ ポル・ファボール)」
レタスやトマトといった野菜もはさんでもらいたいときは、さらに「Con ensalada(コン・エンサラーダ)」というと、パンにチーズとレタスなどがはさまったものが注文できます。
難点もあり、このチーズは消費期限が短いため現地でしか食べることができません。
スペイン本土に送ることもできず、現地に行かないと食べることができないのです。
次回はフレッシュチーズのおもしろい食べ方や、カナリア諸島の外でも食べることができる他の人気チーズについて紹介してみたいと思います。