シン・ゴジラ裏話
-最後に、みんな気になっている、シン・ゴジラに出演することになった経緯を教えていただけますか?
ダニエル氏:「もともとは、私が手伝っているサン・セバスチャン国際映画祭に、メイクアップアーティスト・映画監督の原口智生さんが来て、仲良くなったのがはじまりです。
原口さんが監督として「デスカッパ(※1)」を撮影し、
そこに原口さんの友人である「ガメラ」「進撃の巨人」の監督である樋口真嗣さん、
そして「エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」の監督である庵野秀明さんが友情出演していたのです。
その後、原口さんの映画2本の撮影現場でも関連イベントでもお二人と一緒になり、仲良くなりました。」
※1…デスカッパ(DEATH KAPPA):2010年公開に公開された、原口智生監督の映画作品。
-そこでつながったのですね!
ダニエル氏:「実は私は子供の頃からゴジラが好きだったのですが、その後、樋口さんからシン・ゴジラを撮ると聞き、
庵野さんに「ゴジラ撮るんだって?」と言ったら、『そうだよ、ダニエルさんも出てよ』と言われました。」
-軽いですね!
ダニエル氏:「私も驚いて、『え?、僕でいいの!?』と。
もちろん二つ返事でOKしました。
あこがれのゴジラに出演するということで、夢がかなった瞬間ですね。」
-ちなみに、ダニエルさんはフランス大使役でしたが、なぜスペイン大使ではなかったのですか?
ダニエル氏:「フランス大使役となったのは、作品のテーマと関係があると思います。
フランスは原子力に強い国ですし、アメリカとも対立できる国、というのも重要な要素だったと思います。」
-役にはこだわらなかったのですね?
ダニエル氏:「なんでもよかったです。」
-他に読者のみなさんに見てほしいこところはありますか?
ダニエル氏:「私自身のことだけにしぼるのであれば、スタッフロールでしょうか。
他の外国人はローマ字表記なのに、なぜか自分だけカタカナで表記でした(笑)」
-監督からの親しみの表れですね(笑)。
-ご自身では、自分の役どころはどのようなものだと思っていますか?
ダニエル氏:「河崎実さん監督の『アウターマン(※2)』という作品に、インチキ博士役で出演したことがあるのですが、
これはどちらかというと笑われる役で、どうやらそういう役は似合うと思われています。
自分でも得意だと思います。」
※2…アウターマン:2015年に公開された、河崎実監督の映画作品。
今後出演したい作品について
-最後に、俳優・ダニエルとして、どんなものに出演したいですか?
ダニエル氏:「全然考えていません(笑)。
ですが、サン・セバスチャン映画祭のおかげで、日本人の監督にたくさんお会いするので、外国人の役がある場合は、結構声をかけていただいています。」
-また、今回のようにゴジラ作品のようなオファーがあったらどうですか?
ダニエル氏:「ぜひ出たいと思います!ちょっと恥ずかしいけど。」
-ダニエルさん、本日はありがとうございました!
みなさん、いかがでしたか?
全4回でお送りした、翻訳家であり役者でもある、日本を愛するスペイン人・ダニエルさんの素顔が、少しでも伝わればうれしいです。
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