皆さんこんにちは!
アンダルシア地方、アルメリア在住の宇治です。
気温が暖かくなって、春が近付いてきていますね。
こんな時期にふらっと海外旅行へいきたい所ですが、有名所ばかりで少し目新しさに欠ける…
折角の新しい季節に、新しい場所へ行きたい!
そんな貴方のために、 今回は、スペインの知られざるリゾート「メリリャ」(別名:メリージャ)について紹介します。
目次
聞いた事がないけど、どんな場所なの?
メリリャとは、「飛び地」です。
まず飛び地ってなに?という方も多いと思われます。
日本人からすると馴染みの薄い話で、
例えるなら、「アメリカ大陸の中に日本の○○県がある」というような「地続きじゃない領土」の事です。
ヨーロッパでは、そういう「飛び地」という領土は、歴史上の関係もあって時々あります。
スペインに関しても、皆がスペインとしてイメージしているイベリア半島だけが領土ではありません。
フランスやアフリカ大陸の中にも領土があり、そのうちの1つ、アフリカにあるのがメリリャ。
なんと、アフリカの中のスペインという一見意味が分かりにくい、特殊な位置づけの場所になります。
だからこそ、穴場な訳なのです。
ただ、そんな穴場となると、スペインらしさを堪能できるのかなぁ…と不安を抱く方も多いと思います。
実際の所、どうなのでしょうか。
…という訳で、今回は実際にメリリャに行ってみました!
どこから、どうやっていくの?いくらくらいかかるの?
地続きではないので、今回は船旅になります。
どこから船が出ているかというと…
- アルメリア
- モトリル
- マラガ
どこから出発しても、メリリャに到着するまで、大体5,6時間になります。
早いタイプの船の場合だと3時間!
気になる船の料金はというと…
大体、片道50ユーロ前後。
(時期で変わります)
船は酔うなぁ…という方は、飛行機で!
メリリャには、メリリャ空港があるので、マラガまたはマドリードからアクセス出来ます!
折角だからスペインの船旅を楽しもう!船内を探索してみた!
私が訪れたのはオフシーズンの冬だったので、ほとんど乗客が居ませんでした。
夏はオンシーズンで、沢山の観光客がメリリャを訪れています。
船は、そんなオンシーズンに合わせて、最大で1600人乗れる船になっています!
それが、冬だと10人前後しか乗っていない日もあったりするのです。
オフシーズンにいくことで、巨大な船に広々と乗れて、贅沢な解放感が味わえちゃいます!
席は、大きく分けて客室、VIP席、通常の席と三種類。
客室にはベッドとトイレ、シャワーが付きます。
VIP席はゆったりとした座り心地の良いソファータイプの席。
通常の席は1番お財布に優しい。
船のチケット代だけ払えば良いので、船に乗ったら好きなところに座れば良かったりします。
空いてる時だと断然お得です!
大きな船なので、色々なタイプの椅子があります。
自分にあった椅子を選んじゃいましょう。
船の中にはレストラン、カフェがあり、夏はデッキにあるプールに入れたりも!
大きな船なので、車を運ぶことも出来ます。
スペインで車を持っている人と知り合っていれば、メリリャに着いてからも車で移動するというプランも建てられますね。
メリリャの街並みを紹介!
船旅を終え、メリリャへ到着!
越えてきた海が一面に広がっています。
国境側には、こんな高い柵が設置されています。
片側は海、片側は国境の壁。
日本では見られないし、飛び地でしか見られないヨーロッパの光景。
歴史や政治上の様々な背景と今もなお続く国家間の問題を考えさせられます。
気候は、夏はとても暑くなりますが、冬は雪が降りません。
一年を通して快晴の日が多く、風の強い日が割と多いのが特徴です。
小さな街なのと、スペイン本土からも離れているので、特に若者は進学や就職のためにメリリャを離れる傾向があります。
ただ、メリリャはスペイン本土と比べても給料が平均的に高く、家賃を始め物価が安いし、
それに加えて家族や親戚がみんなメリージャに居るから、という何ともスペイン人らしい理由で、メリリャにそのまま残る人も多くいます。
夏はビーチでゆったり過ごす地元の人や観光客で賑わいます。
他にも、メリージャの旧市街であるMelilla la vieja (メリリャ・ラ・ビエハ)には、メリリャの歴史が紹介されている博物館があります。
この銅像は、Pedro de Estopiñanという名前の男性。
その北のほうにはこんな絶景もあります。
※スペインはスリなどの犯罪が多いのですが、残念ながら、メリリャも例外ではありません。
素敵な景観で気分が高ぶっていても、
人気の無い路地には立ち入らない、夜中に出歩かないなどの注意は欠かさずに!
人間、楽しい時ほど、気が抜けてしまうものですから…。
地中海で獲れた新鮮な海の幸を!
メリリャは漁業が盛んなので、魚介類がとにかく新鮮で美味しい。
写真はエビのフライパン焼き。
gambas a la plancha と言って、スペインの海沿いの街には欠かせない定番料理!
そしてパエリャ。
パエリャは肉バージョン、魚介バージョン、両方をミックスしたバージョンがありますが、これは魚介バージョン。
街中のバルやレストランでは大抵魚介類を食べられます。
そして、浜辺沿いのチリンギート(魚介類専門のレストラン)でも楽しめます。
どこも新鮮な魚介料理に満ち溢れているので、日本人にも相性ぴったりです!
最後に一言
スペイン本土からさらに船や飛行機で行く必要があるので、穴場らしく、少しアクセスし難いのが難点。
でも、実際にいってみて、素晴らしさを味わった私としては、知らないでいたら、もったいない!と思いました。
この記事で少しでも多くの日本人が、メリリャに興味を抱いていただけたら嬉しいです。
→スペイン初心者なので、まずは比較的いきやすい所がいいかなぁ…という方にはこちら!