皆様、こんにちは!
在住15年目、州政府公認ツーリストガイドの私、板垣奈緒が島々についてご紹介します。
前回はカナリア諸島全体の説明をさせていただきました。
【前回記事:日本人が知らないリゾート地、カナリア諸島とは?】
カナリア諸島は7つの島から構成されています。
- テネリフェ島
- グラン・カナリア島
- ラ・ゴメラ島
- ランサローテ島
- ラ・パルマ島
- フエルテベントゥーラ島
- エル・イエロー島
それぞれの島は、近くにありながらも全く違う景色が広がっていてどれも魅力的です。
今回はそれぞれの島の特徴について簡単に紹介していきたいと思います。
目次
テネリフェ島
諸島最大の島で、沖縄本島と佐渡島をあわせたくらいの大きさです。
人口は90万人です。
この島には世界遺産が2つと国立公園があり、スペインで最も高いテイデ山(3,718m)もそびえ、見どころがたくさんあります。
テイデ国立公園は世界自然遺産で、雄大な自然と火山地形が広がり、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの旧市街が世界文化遺産です。
大航海時代における17・18世紀のカナリア建築の建物が並びます。
2つの国際空港があり、スペインとヨーロッパ各地から飛行機が飛んでいます。
島はワインの生産が盛んでビールも作られます。
食が充実していて、自然に、町歩きにと、楽しみが盛りだくさんの島です。
グラン・カナリア島(Gran Canaria)
島の中心にあるラス・パルマスはカナリア諸島で1番大きな町です。
ここは大西洋上の重要な港町でもあり、海沿いに町が大きくひらき、昔から国際的です。
かつてコロンブスも訪れた建物や大聖堂がある旧市街ベゲタ地区や、カンテラビーチなどが見どころです。
島の南側には大きなマス・パロマス砂丘がありビーチやリゾートホテルが人気です。
70年代まではマグロ漁港として多くの日本の船が入り日本人学校もありました。
現在も日本で消費されるタコの多くがこの島から送られます。
ラ・ゴメラ島(La Gomera)
こんもりした丸い山形の島の中心に世界遺産のガラホナイ国立公園があります。
かつては地中海一帯にあった太古の原生林が広がり、深い谷が特徴です。
指笛という自由にコミュニケーションが取れる特殊な言語があり、世界無形文化遺産になっています。
カナリアヤシの樹蜜から作るパームシロップやアルモグロテというチーズペーストなどこの島独特の特産品も多く自然豊かなのどかな島です。
ランサローテ島(Lanzarote)
島の3分の1が溶岩に覆われ、いかにも火山島といった、火山と海が美しい島です。
ティマンファヤ国立公園では様々な火山地形を見ることができます。
島出身のマンリケ氏がデザインした自然と火山を利用した独特のオブジェや建物が島中にあり、他では見ることができない景色が広がります。
シェイクスピアの戯曲にも登場するマルバシアワインが特産で、ぶどう畑が特徴的です。
ラ・パルマ島(La Palma)
「美しい島」という愛称で呼ばれる、緑と水が豊かな島です。
大航海時代にはスペインの3大港のひとつとして栄え、中心都市ラ・パルマの建物や町並みに名残を感じることができます。
島の最高点2,426mにあるロケ・デ・ムチャチョス天文台では、日本がすすめる世界最大のチェレンコフ望遠鏡が建設中です。
フエルテベントゥーラ島(Fuerteventura)
数キロにわたり広がる海岸砂丘や人の少ないビーチが人気の島です。
海が格別に綺麗!
ウィンドサーフィンが盛んで世界大会も行われます。
エル・イエロー島(El Hierro)
諸島で1番小さな島で、手つかずの自然が残るエコツーリズムの島。
新鮮な海産物やマンゴーやパイナップルの南国の果物が特産です。
ギネスブックに載った世界一小さなホテルもあり、小さくても目をひく島です。
いかがでしたでしょうか。
次回は、各島で味が違うチーズのお話です。
カナリア諸島のお土産選びに是非!
→「チーズの種類が一覧できる!~お土産に使えるスペインのカナリア諸島の全チーズを公認ガイドがまとめてみた~」につづく