カナリア諸島をご存知ですか?
在住15年目、州政府公認ツーリストガイドの私、板垣奈緒が島々についてご紹介します。
日本のガイドブックではたったの2ページ!
実は、ヨーロッパでは人気のリゾート地ですが、日本のガイドブックには詳しい情報が載っていません。
現地を訪れる日本人はとても少なく、日本ではまだあまり知られていない穴場の観光地です。
ヨーロッパで人気のリゾート地
「大西洋のハワイ」ともいわれるビーチリゾートで、ヨーロッパとスペイン各地から飛行機が飛んでいます。
カナリア諸島7島合わせて宮城県や熊本県くらいの大きさですが、2016年には年間1200万人を超える外国人観光客が訪れました。
これは日本を訪れる外国人ツーリストの約半分の数です。
各島に国際空港があり、気軽に泊まれるペンションから5ツ星の豪華なホテルまで宿泊施設がたくさんあります。
豊かな自然
スペインの貴重な動植物が集まる地域で、40%が自然保護地区です。
4つの国立公園があります。
スペインで1番高い、富士山とほぼ同じ高さの山があります。
テイデ山3,718m。
ヨーロッパで最もビジターが多い人気の国立公園です。
ユネスコの世界自然遺産に登録されています。
歴史ある町並みとカナリア文化
自然やビーチだけではありません。
コロンブスがアメリカ大陸を横断した時に作られた古い町並みや、独特のカナリア文化があります。
サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナという世界遺産の町があります。
2017年前半はサッカー元鹿島アントラーズの柴崎岳選手が諸島のチームでプレイしていました。
サッカースペイン代表のペドロ・ロドリゲス選手や高級靴のデザイナーマノロ・ブラニクの地元です。
東京大学が世界最大の天文望遠鏡を建設中です。
どこにあるの?カナリア諸島
カナリア諸島と言われて、場所がすぐに分かる方は少ないかもしれません。
どこにあるのでしょう?
7つの島々からできており、スペインの自治州のひとつです。
スペインの地図やテレビの天気予報を見るとこのように四角で囲まれてイベリア半島の斜め下に置かれることが多く、このように出ています。
日本地図の沖縄のようなイメージでしょうか。
実際には…
スペイン本土からは南に1,000kmの距離にあります。
マドリードからは飛行機で約2時間半かかります。
アフリカから一番近い島は100kmしか離れていません。
サハラ砂漠沖の大西洋に浮かびます。
島々はこれほどアフリカに近く低緯度にありながら、緑が多く、 1年の平均気温は22℃です。
昔から「常春の楽園」といわれ、温暖な気候に恵まれています。
それでは、カナリア諸島の島々は、具体的にはどのような島なのでしょうか?
次回は、カナリア諸島の各島について詳しくご案内します。
→「日本人が知らないリゾート地、カナリア諸島の7つの島」につづく