1. 土地柄と料理の関係
山菜料理と海鮮料理の両方が豊富である。
海鮮料理が豊富である理由は、カンタブリア州の北部が海に面しているため。
山菜料理が豊富である理由は、内陸地域が温暖な気候の渓谷や牧草地といった自然に囲まれているため。
また、カンタブリアを代表する煮物や加工食品を使った料理の多くは内陸地域にある。
2. 代表的な料理
2.1 メインディッシュ
- コシード・レバニエゴ(cocido lebaniego)
- コシード・モンタニェス(Cocido montañés)
コシードとは煮物の意味で、スペインの各地にある料理。
材料は肉と野菜と豆が基本だが、各地によって、各材料が違ったり、煮汁で作られたスープを別の皿に分けるといった違いがある。
コシード・レバニエゴはスープと煮物が分かれている。
コシード・モンタニェスはスープを含んだ煮物料理になっている。
2.2 デザート
- ケサーダ・パシエガ
- ソバオ・パシエゴ
ケサーダ・パシエガはオーブンで焼いたチーズケーキ。
ソバオ・パシエゴはカステラに似たスポンジケーキ。[1]
3. 業績
3.1 カンタブリア産肉
カンタブリアを産地とする肉は、EUによって定められた原産地名称保護制度に登録されている。
原産地名称保護制度は、消費者に正しい情報を提供することを目的とした制度で、下記の3種の基準があり、カンタブリアは地理的表示保護(略称PGI)である。
地域特産物を保護するための制度でもあり、全く同じ品質の商品が違う地域で作られることができたとしても、登録された商品の地域を名乗ることが許されない。
- 原産地名称保護(略称PDO)
- 地理的表示保護(略称PGI)
- 伝統的特産品保護(略称TSG)
PDIの基準は、日本にも2014年に導入されていて、但馬牛、神戸ビーフ、夕張メロンなどが認定されている。
3.2 カンタブリアチーズ
Quesos Gomberが2013年のワールド・チーズ・アウォーズ(World Cheese Awards)においてスーパーゴールド賞を受賞。
ワールド・チーズ・アウォーズはチーズの国際コンクールの中で最も重要とされている。