こんにちは!アンダルシア地方、アルメリア在住の宇治です。
スペインのクリスマスはとても賑やかで、街中がクリスマス仕様になります。
この日はスペイン人にとってどんな日なのか、見ていきましょう。
目次
1. 0時から始まるクリスマス
12月24日のクリスマスイブは、家族みんなで晩御飯を食べます。
家族にとって大切な日なので、家族みんなが集まります。
夜中の12時を回ると、サンタクロース(スペイン語ではパパ・ノエル papá noel )がやって来てプレゼントを置いて行く、という流れになっています。
そして、待ちに待ったプレゼントをみんなで開けていきます。

クリスマスは高価な海老などの海鮮を食べる家庭も多いです。
2. プレゼントされた贈り物が気に入らなければ交換できる!?
私が今回滞在したお宅では、玄関を入ったところに既にプレゼントが置いてあり、一つ一つに名前が書いてありました。
家族内全体でのプレゼント交換になり、貰えるプレゼントは一人一つとは限らず、複数である事が多いです。
建前ではプレゼントは全て、サンタさんが持ってきたという事なのですが、長年の経験から、これは誰々からのプレゼントだと気付くそうです。
また、プレゼントを開けた瞬間にどう?気に入った?と聞かれたり、これはこう使う、など買った人から説明が入るので結局誰からなのか分かってしまうそうです。
プレゼントが気に入らない場合は、一緒についているチケットを店に持っていけば他の商品と交換が出来ます。
チェーン店であればどの店でも可能です。
このようなレシートのようなものが交換チケットです。
レシートに書いてある「TICKET REGALO」(贈り物チケット)がその交換サービスを付けている証になります。
プレゼントの種類は、普段着やマフラー、アクセサリー、香水、パジャマ、スリッパ、時計などが多いです。
好みがうるさい人にはプレゼントの代わりに封筒に入れたお金をあげる事もあります。

頂いた冬用スリッパ。
3. スペインのクリスマスらしさを演出するジオラマ「ベレン」

ここにベレンがありますよ、と知らせる横断幕
クリスマスの時期に街に点在するのが、ベレン(Belén)という飾り物です。
キリストの誕生について、ストーリーを追って表現しており、大きなものは主に役場などに飾られます。
ベレンとは元はキリスト誕生の町の名前で、転じてこの生誕を再現して祝う飾り物の名前になっています。
日本人からするとピンときにくい所ですが、クリスマスがキリスト生誕の日だからこそ、こうした飾り物でその雰囲気が盛り上げられています。

これがキリストの誕生の瞬間です。
個人の家でも飾っている人はいて、毎年ミニチュアの数を増やしていくのだそうです。
スペインではカトリックが主ですが、いまや若い世代は教会に行く人は少なく、日頃の生活で宗教を感じることは少ないです。
ただ、この時期はこのベレンの様な飾りを見ることで、カトリックとスペインは切り離せないものなのだと実感します。

仕掛けで動くミニチュアもあります

この様に、夜を表現して暗くなる事も

とても精巧な作り

昔の暮らしぶりが見られます
4. 街全体が眩しく輝く広大なイルミネーション
街を彩るイルミネーションも、この時期の見ものです。

これは私の住むアルメリアの2017年のツリー。
車が通る道の上にも、小さな路地にも、飾られます。

巨大なこんな飾りも広場に飾られました。
こちらは2014年のマラガという街のものです。
メイン通りのイルミネーションが本当に豪華でした。
街にもよりますが、大体12月1日ごろから1月6日ごろまでイルミネーションは見られます。
クリスマスのスペインは普段とは全く違った雰囲気で、とてもワクワクしました。
皆様もスペイン旅行をお考えでしたら、クリスマスの時期に行く事もぜひ検討してみて下さい。