スペインは日本人には人気の国で、ずっと以前から多くの日本人が観光で訪れています。
ここアンダルシアのコスタ・デル・ソルで人気の観光地は、マラガとミハスがあります。
ミハスは白い村で有名ですが、毎日、日本人団体客を乗せたバスが日に2回訪れることでも知られています。
今回はそんな団体ツアーに比べて、私もやっている個人ガイドを利用するにあたっての話をご紹介したいと思います。
目次
1.個人ガイドを始めたきっかけ
私がこちらでずっと長くやってきた仕事は、個人営業の指圧マッサージ師です。
この数年はスペイン経済不況のあおりを受けて、客数も減って不安定になってきました。
そこで毎月の稼ぎを安定させるのに始めたのがライター業です。
幸いどちらの仕事も自己管理で時間配分ができますので、その他にこちらでの長期生活を生かして個人ガイドの仕事も始めました。
私が登録しているのはトラベロコ
という旅行サイトで今まで数人の方のガイドをさせていただいています。
2.個人ガイドを雇うメリット
それではここで個人ガイドを雇うことのメリットをあげてみましょう。
1.独自のユニークな旅行ができる
スケジュールが決められている団体旅行と違って自分の好きなところ、見たいところだけに絞ったプランが可能です。
2.現地のナマの生活が見られる
団体旅行では見られない現地の人々のナマの生活を身近で見ることができます。
3.途中変更が可能
観光の途中でもプランをフレキシブルに変更することができます。
3.個人ガイドを雇うデメリット
1.料金が高い
個人でプライベートなガイドツアーですから、どうしても値段は高くなります。
2.たくさんは見られない
分刻みでスケジュールが決められている団体旅行と違って、一ヶ所にある程度必要な時間をかけますから、どうしても見られるところが限られてしまいます。
当初のお客様のご希望を削らなければならないケースが多々あります。
4.車を利用しない個人ガイドのメリット
車を利用しない個人ガイドのケースでは、現地の電車やバスに乗ってのご案内になります。
この場合は現地の人々に日常生活が垣間見れるのが団体旅行にはない魅力です。
女性1人の場合は現地の人々が使う交通機関を利用したいけれど、1人ではわからないし不安、ガイドさんと一緒なら安心という感じで特に女性の1人旅とかで好評でした。
5.車を利用する個人ガイドのメリット
私は車を運転しないので、車でガイドする場合は必ずドライバーを雇うことになります。
でも、もし車が運転できたとしても、やはりドライバーを別に雇うと思います。
まず安全面の関係で、自分が運転しながらしゃべって案内するよりは、ドライバーには運転に専念してもらった方がいいからです。
また街中で駐車場を探す場合もお客様を乗せたまま探すよりは、見物する場所でお客様を降ろしてから探す方が効率的だからです。
6.個人ガイドの実例
観光例1.
お客様は女性1人。
お客様たっての希望で、思い入れのあるビブラルファロ城を歩いて登りたいというご要望。
お城はマラガ全域が見渡せる高台にあり、徒歩で上るとゆうに30分はかかります。
バスや車で行く人の方が多いのです。
その後、時間があったので、電車とバスに乗りながら、ミハスもご案内。
観光例2.
同じくお客様は女性1人。
マラガ市内をゆっくり歩いて、ビブラルファロ城は上りと下りを市バスに乗車してのご案内。
観光例3.
お客様は60代のご夫婦。
1日目はマラガ駅でお出迎えをした後、マラガからミハスを観光し、マルベーヤに移って、ご宿泊。
2日目はグラナダアルハンブラ宮殿からコルドバ市内とメスキータを観光し、1日目と同じようにマルベーヤのホテルでご宿泊。
観光例4.
お客様は30代ご夫婦と6歳のお嬢さん。
マルベーヤのホテルまでお迎えし、マラガを観光。
余った時間をホテル近くのスーパーで、マラガのお土産物が購入できる場所をご案内。
観光例5.
お客様は30代のご夫婦。
セビーリヤのホテルまでお迎えし、セビーリャ近くのひまわり畑を見て、ロンダとミハスをご案内してマラガ空港までお見送り。
ご夫婦はそのままバルセロナへ行かれたので、セビージャからマラガまで日帰り強行軍でした。
観光例6.
お客様は50代のカップル。
ネルハ洞窟の観光をご希望していましたが、残念ながら閉まっていて、代わりにロメリア祭礼を観光案内。
近くにある白い村フリヒリアナも余った時間でご案内。
7.まとめ
やはり個人ガイドのいい点は、ゆっくり見られることと、その場でスケジュール変更が可能で融通がきくということに尽きます。
日本人としては折角来たのだから、せわしなく、あそこもここもと見たくなる方が多いようです。
でも折角の海外旅行。
個人ガイドをつけて、ゆっくりのんびりできる気ままなプランで、自由な気分に満ちた思い出に残る旅を味わってみてはいかがでしょうか。