1.ドアがうまく開かない
ドアノブは飾りということがスペインでは多々あります。
鍵を入れてから、鍵自体を横に回すとドアが開いたり、“押してダメなら引いてみろ”のことわざ通りいろいろチャレンジしてみないと開かない癖のあるドアも多いようです。
ドア設置の際に逆につけていたり、水道の温と冷が逆だったり、使用の際に一癖ある機器が多いというのはスペインではよくあること。
ちょっと不便だけどなんとかなる程度のものなら直しません。
なんでも便利な日本で退化している適応能力を磨くよい機会だと思って頑張りましょう。
慣れてくるとこんなんでも大丈夫なんだ、日本のようにすべてキチンとしてなくてもいいんだという人生の学びとリラックスがスペインでは得られます。
2.いつまでもお湯が出るとは限らない
民泊やホテルのようなアパートメントを日割りで借りるAirbnbだと、お湯のデポジットがシャワー2回分ぐらいのところも多く、お湯をたっぷりはって湯船に浸かってたりすると急にお湯がでなくなることも。
入居の際にどのぐらい連続してお湯が使えるのか、何人続けてシャワーに入れるのか聞いてみるといいでしょう。
ヨーロッパ人は日本人のように”湯水のごとく”お湯を使いません。
シャワーだけの湯船のない部屋も多くあるので、どうしてもバスタブに浸かってのんびりしたいのなら予約の時に確認しましょう。
3.アットホームな小さめのホテルを選ぼう
上記のような不便さをカバーして余りあるのがスペイン人の人間力です。
明るくハートフルで話好きなスペイン人。
地元民で溢れるバル、とっておきの見どころなど、旅の面白い情報を聞いてみると、いろいろ楽しみながら教えてくれます。
人との交流がスペインの旅の醍醐味。
小さめホテルだとアットホームな雰囲気の中スタッフと仲良くなったり、他の旅人と情報交換したりと、人との交流が自然と増え、忘れがたい思い出になることも。
また、差別化のために朝ごはんに力を入れているところも近年多いので、バルで軽くパンとコーヒーじゃ物足りないという方は、ホテル情報ページのコメントを参考にして、朝ごはん充実の小さめブティックホテルで個性的な旅をしてみるのはいかがでしょうか。
4.チップはあげるの?
スペイン人は、本当に満足しないとチップはあげません。
だから置くととっても喜びます。
まくら銭を置いても連泊だと取らないことも。
意外と慎み深い民族です。
スペインでチップを渡すというのは、まさに太っ腹を表す行為なので、サービス、人柄に満足したなら迷わずあげて、大らかな気分を楽しみましょう。
影でスタッフが大喜びしています。
まとめ
空気を読み、相手の意を推し量るような日本のおもてなし的なサービスはなく、自分から求めていかないと放っておかれることも多々あるスペイン。
逆に、「記念日なのでいい部屋をお願い」と前もって頼んでおいたら、ベッドの上に真っ赤なバラの花びらをいっぱい散らしておいてくれた…!なんていう熱いサービスを勝手に提供してくれることも!
思い切ってこちらから働きかけると、アバウトでチャーミングで誇り高くて、なんといっても明るいスペイン人、一般的によく対応してくれます。
ちょっとした不便も、面白い体験だと前向きに取ることによって、愉しい旅になること間違いなしです。