こんにちは、とん吉です。
スペインは地中海、大西洋岸とも素晴らしいビーチリゾートで知られ、夏は北ヨーロッパ諸国からのたくさんの海水浴客で溢れます。
場所によってはスペイン語の表示より、英語、ドイツ語表示のほうが、多いなんてところも。
そんなスペインの楽しいビーチ事情を紹介します。
目次
スペイン版海の家「チリンギート」を有効利用しよう
スペインのビーチでは、公衆トイレはあまりありません。
いざ、浜辺に繰り出してから…困った、どうしよう…!
皆さん、そういう経験ありますよね。
日本でも大変な事態ですが、スペインだと、どこを頼ればいいのでしょうか。
そんな時は、シーズンだけビーチに建つレストラン、チリンギート(chiringuito)に駆け込んで下さい!
チリンギートとは、スペイン版の海の家です。
海の家は、ビーチを楽しく過ごすために欠かせませんよね。
スペインでもチリンギートは非常に便利なので、上手く利用してスペインのビーチを満喫して下さいね。
ビーチパラソルをレンタルしよう
真昼の殺人的な日差しを避けるため、どこのチリンギートも長椅子付きビーチパラソルレンタルサービスをやっています。
値段は一脚4ユーロから天蓋付き25ユーロまでいろいろ。
これを借りるだけでとっても優雅な気分に。
伝統のイワシ料理を食べよう
チリンギートといえば「とれとれイワシの炭火焼き」です!
海を眺めながらあつあつイワシにレモンをかけて手づかみでいただきます。
一皿8匹くらいでお値段は5ユーロから8ユーロくらい。
夏のイワシは脂がのっていて美味しいので、是非食べてみてください。
日本人的にはお醤油をたらしたくなりますが…。
飲み物は冷えたビール、またはティントデヴェラーノ(Tinto de verano:赤ワインのサイダー割)で。
六月終わりの聖フアン(San Juan)の日は、浜でイワシを食べて、夜の海に入るのがスペインの伝統的な過ごし方です。
この日の真夜中の水は、魂を清めてくれるんだとか。
暗い浜の波打ち際で人が戯れる幻想的、魔術的な夜です。
ビーチではひたすらのんびりしよう
午後には先程のビーチパラソルを借りて、モヒートやジントニックを頼んで、ゆったり読書、昼寝もいいですね。
夕方の方が海水も暖かく、8時過ぎまで海水浴を楽しめるので、バカンスでは時計を外してひたすらのんびりする欧米人のリズムを満喫しましょう。
私は日本の海水浴場で、アクティブにバーベキュー、釣りや海遊びに励む海水浴客を見ては、日本人の勤勉さを感じます。
スペイン人よりずっと勤勉な北ヨーロッパ諸国からの人たちも、バカンスはただひたすらのんびりしていますよ。
ちなみにスペインのビーチではバーベキューなど火の利用は禁止されています。
地元の人はビーチに自宅を持ち込む!?
地元スペイン人の家族づれは、節約のため食べ物、飲み物、テントにチェア、テーブルも持参。
ビーチを家の茶の間状態にして、賑やかに楽しんでいる姿がほほえましいです。
ただしスペイン人は話好きで声が大きいです。
ドイツ人30人よりスペイン人一家族のほうがボリューム大なので、のんびり静かにビーチを楽しみたい場合はあまり近づかない方が賢明かも知れません。
夕焼け後は、プチエレガントなドレスコードで散歩を
海水浴客が引いてきて、釣り人の時間になる夕焼けから、みんなちょっとだけ素敵に変身して、海岸沿いの散歩道(最近はどこもきれいに整備されています)を灯台、ヨットハーバーまで散歩して楽しみます。
夏の夕方、散歩の楽しみというのはヨーロッパ独特です。
ただひたすら景色を楽しみ、のんびり歩くことを楽しむ。
その横をポニーテールの若い子がロールスケートで通り抜けていく。
夏の空気をいっぱい吸い込んでバカンスのエネルギーを満喫する瞬間です。
毎晩外で晩御飯、とは行かなくても海を見ながら食べるアイスクリームでちょっと贅沢。
夏休みの間は午前1時ごろまで子供たちの声が聞こえます。
夜更けは真夏でも肌寒いこともあるので薄い上着を持つのがお勧めです。
まとめ
観光国スペイン。
美しいビーチは大事な観光資源でもあるので、どこの自治体も維持には気をかけています。
個人的には地中海の石の混じった濃い色の砂より、大西洋岸の金色でサラサラの細かい砂の方が好きですが、水はより冷たく風も強くなるので大西洋の方が、根性が必要です。
ちなみに、私がスペインのビーチでお気に入りの場所は、タリファのビーチです。
地中海と大西洋が交わるタリファの街では、風が強くサーフィンが盛んで、他とは違う独特の雰囲気が味わえます。
タリファの街からもうすぐそこにのぞむアフリカを見やると、幾多の文明の通り道であった歴史の呼び声が聞こえてきそうになるのです。